一般社団法人 日本あいさつ検定協会

理不尽なクレーム後のあいさつ

質問

理不尽なクレームを受けた後も、心を込めてあいさつし続けるのがつらいです。仕事として必要だとは分かっていますが、自分の気持ちが追いつきません。

AI(Chat先生)の回答

この相談には、二つの本音があります。

一つは、「仕事として、あいさつを続けなければならない」という本音です。接客や窓口の現場では、次のお客様に前のクレームの感情を持ち込まないことが求められます。どんなことがあっても、対応を整えたいという職業意識があります。

もう一つは、「自分の気持ちが追いつかない」という本音です。理不尽な言葉を浴びた後、すぐに笑顔で「いらっしゃいませ」と言う。その切り替えには無理があります。身体の中には、まだ怒り、悔しさ、怖さ、震えが残っているからです。

職務として整えたい。けれど、人として傷ついている。
次の相手には関係ない。けれど、自分の中ではまだ終わっていない。

この二つは、どちらも本当です。

ここで「プロなら切り替えるべき」と言うと、人間としての傷が消されます。反対に「つらいならできなくて当然」とだけ言うと、現場を支える責任の重さが消えます。

三角形理論で見るなら、この相談の三つ目は、「心を込める」とは何を意味しているのか、という問いです。

クレーム直後のあいさつに、いつも通りの温かさを求めることは、対応者にどれだけの負荷をかけているのか。心を込めるとは、自分の感情を押し殺して笑うことなのか。傷ついた自分を置き去りにして、次の相手へ向かうことなのか。

この場面では、あいさつの質だけでなく、職員を一人にしない職場のあり方も問われます。

その「心」は、誰のために、どこまで差し出すものなのか。
そして、差し出した後に、誰がその人の心を受け止めるのか。

そこを見ないまま、あいさつだけを美しく語ることはできないように思います。

コラム一覧に戻る